ペンキ屋



去年の暮れ、何社ものペンキ屋がやってきて
異口同音「お宅の屋根はほっとくと取り返しのつかない事になる」
と言ってきた。
確かに周りの屋根を見回すとうちの屋根はかなり茶色になっている。
普段は屋根なんぞには興味がないから見たこともないのだが
気にしてみると気になる。
ああ、確かにこの屋根見たらペンキ屋もほっとけないのかもな…。
ペンキ屋達が言うには「苔が生えて屋根を傷めてしまう」と言うのだ。
しかし、お金もかかることだから自分の決心が固まるまで
首を縦には振られない。
第一、どのペンキ屋が良いかまったく検討もつかない!
腕が良くて、安くて、早くて、感じの良いペンキ屋がいれば
その業者に俄然頼むのだが、
それが判らないのである。
カヨが言うには、飛び込みは信用ならない!と。
しかし、このご時世になると職人を遊ばせておく訳にはいかないらしく
皆、必死になって家のピンポーンを鳴らすのだ。
色んなペンキ屋の話を聞いていくうちに
だんだん相場が判ってくる。
塗る材料もほぼ同じで同じ塗り方である。
金額も大体似たような物。
こうなると決め手は人間性である。

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